LINEヤフーが、LINEアプリの15周年を記念した発表会を開催し、今後「実装予定」となる機能を一挙公開しました。
新機能の多くは、すでに実装されているAI機能「Agent i」を活用、発展させたものとなっており、LINEアプリをただのコミュニケーションツールにとどめず、スーパーアプリのような多機能アプリへと発展させていくことを目指す内容となっています。
筆者も一応、LINEアプリユーザーではありますが、そこまで頻繁に使用していない(友達がほぼいない)ライトユーザーといったところです。とはいえ、新機能には、「これはいいかも」と期待できるような内容もあったので、発表内容を振り返っていきたいと思います。
ついにLINE IDとPayPayアカウントが連携

待望と言うか、ようやくと言うかはわかりませんが、LINEとPayPayのアカウントが連携され、LINEトーク上でPayPay残高の送金や請求、グループ支払い機能を使った割り勘といった機能が利用できるようになります。

逆に、PayPayアプリ上ではLINEの友だちを表示できるようになるので、PayPay IDを交換しなくても、スムーズなやり取りができるようになります。

LINEとPayPayのアカウントを連携すると、保有しているLINEポイントは、自動的にPayPayポイントへと移行されます。この場合、PayPayポイントは有効期限のないものとなります。
加えて、LINEアプリ内で利用できるミニアプリ版のPayPayも提供予定となっており、PayPay残高やポイントの確認、送る・受け取る機能、取引履歴の確認、ATMからのチャージなどが利用できます。
一応、LINE上でのPayPay送金には上限があり、24時間で3万円、30日間で10万円、ATMチャージの上限は24時間で10万円となります。
LINEとヤフーがくっつき、早数年といったところですが、ついにグループのシナジーが生まれてきたといったところでしょう。現時点でLINEは国内1億ユーザー、PayPayは7400万ユーザーを抱える超巨大プラットフォームですから、さらなるシナジーの創出にも期待したいところです。
パーソナライズ化されたホーム画面へと刷新

LINEアプリのホーム画面は、これまでの各機能への入り口という役割から、ユーザーごとに必要な情報や体験が自然と集まる「マイホーム」へと進化予定。2026年夏ごろから全ユーザーへと提供される予定です。

画面の上部には「今見るべき・確認すべき」ライフインフォメーションが配置され、下部にはニュースやエンタメ、クリエイターコンテンツなどが並ぶフィードが表示されます。
これらの情報は単に並べられるだけでなく、表示されるコンテンツのタイトル、サムネイル、デザインやフォーマットに至るまで、ユーザーの興味や行動に合わせて一人ひとりに最適化されるとのこと。

ホーム画面には、ユーザーを理解し情報を届けるために2つのAIエージェントが導入されます。My Home Agentは、ユーザーの好みや行動を深く理解するエージェントで、ユーザーの反応を学習して提案を改善していくほか、朝起きた時に「体調はどう?」「よく眠れた?」と話しかけてくれるような、日常に寄り添った対話も行います。
Proposer Agentは、多種多様なジャンルのコンテンツを収集・解析し、ユーザーにとって最もふさわしい形で情報を提案するエージェントです。ユーザーの数だけ(1億人なら1億通り)存在し、My Home Agentと連携して機能するとされています。
LINEアプリ内に自分だけのショッピングタウンができる

2026年9月に全ユーザー向けに正式リリース予定の「ショッピングタブ」は、これまでの「LINEギフト」で取り扱われていた約30万点の商品が、Yahoo!ショッピングやZOZOTOWNといったLINEヤフーグループのサービスと連携することで、3億点以上に拡大します。

LINE IDに紐づいた支払い情報や住所を用いるため、外部のECサイトに遷移することなく、商品の比較・検討から購入、ギフトとしての送信、配送の手配までをLINEアプリ内で一気通貫して行えるようになります。

ショッピングタブでは、「トークの合間に見るあなただけのショッピングタウン」をコンセプトに、AIがユーザーの行動履歴や好みを学習し、個人に最適化された商品やブランドが提案されます。さらに「接客AI」として機能するエージェントが、ユーザーが好きなアーティストの先行販売情報を知らせてくれたり、代わりに購入のための行列に並んで予約や購入手続きを代行してくれるといった購買体験も予定されています。

そのほか、安く商品が買える「チャンスタイム」や、LINEでしか買えない限定・先行商品の販売といったイベントが毎日開催される予定とのこと。商品に対して「欲しい」ボタンを押すことで、友だち同士で好みを共有できるなど、LINEならではのソーシャルグラフを活かした機能も提供されます。
カレンダー連携、常駐するAIエージェントを追加

LINEの「トークタブ」のアップデートは、これまでの「単なるコミュニケーションの場」から、会話を起点とした「行動(予定調整、決済、タスク管理など)」をさらにシームレスで便利に進化させることを目指しています。

すでにリリースされている「LINEカレンダー」がアップデートされ、OSの標準カレンダーなど外部のカレンダーアプリとの連携が可能になります。これにより、他のアプリで管理していた予定もLINE内で一括して確認・登録できるようになります。
さらに今後は、学校や飲食店などの「LINE公式アカウント」をフォローするだけで、学校行事やお店の予約、セール情報などが自動的にLINEカレンダーに登録されるような仕組みも構想されています。

注目は、トークルームにAIエージェントを直接呼び出せる機能です。普段のグループチャットに友だちと同じようにAIを招待し、メンション機能で直接指示を出すことができます。

具体的には、会話の流れを読み取り、誰が何をするかを抽出して、LINEの「ノート」に自動でまとめてくれたり、トーク内で決まった食事の日時やお店の情報をAIが把握し、カレンダーに自動で登録してくれたり、イベントや旅行の後に大量に共有された写真をAIが内容判別し、複数の「アルバム」に自動で仕分けしてくれたりといった使い方が利用できます。
LINEアプリだけで完結するミニアプリも進化

LINEアプリがあれば、別途インストール不要で利用できる「LINEミニアプリ」は現在3万3000以上提供されており、今後さらに便利で快適な体験を提供するためのアップデートが予定されています。

2026年8月頃から順次、ミニアプリを探したり管理したりする「ミニアプリタブ」がより使いやすく進化します。よく使う「お気に入り」のアプリや「利用履歴」へのアクセスが大幅に向上し、すぐに見つけられるようになります。

ユーザーの利用状況に合わせて、画面のカスタマイズも可能。また、ユーザーに合わせたクーポン情報などが最適化されて表示されるようになります。ユーザーが登録した情報はリアルタイムで連携され、より直感的で使いやすいインターフェースが提供されます。

最大の進化として、ミニアプリタブにAIエージェントが実装されます。これまでは、お店の予約などをする際、ユーザー自身が目的のお店やサービスごとに個別に情報を探す必要がありましたが、今後はAIエージェントが複数のミニアプリや公式アカウントを横断して情報を取得・検索できるようになります。
例えば、ユーザーが「すぐに入れる近くのお店を探して」とAIに依頼するだけで、条件に合う最適な店舗を提示し、面倒な個別の会員登録などをすることなく、順番待ちや予約完了までを一気通貫でAIが代行してくれます。
LYPプレミアムは安価なプランが登場、新機能も追加

LINEのサブスクリプションサービス「LYPプレミアム」についても、より多くのユーザーが手軽に利用できる新プランの追加や、一部のユーザーから熱烈に求められていた個別ニーズに応える新機能の提供といったアップデートが発表されています。
より気軽に特典を利用できるよう、従来の月額650円のプラン(スタンダードプランに名称変更)に加え、新たに月額290円の「ライトプラン エンジョイパック」が2026年7月中旬頃から提供されます。

ライトプランでは、ユーザーから特に人気の高い、「LINEスタンプ使い放題」「着信音・呼出音の設定」「アルバムへの動画・高画質写真の保存」「アプリアイコンの設定」の4つの特典が利用可能です。
さらに、2026年秋からは「LINE MUSIC」の通常プラン(月額1080円)と同価格のまま、この「ライトプラン」の特典もあわせて利用できるお得なセットプランの提供も予定されています。

すべてのユーザーに必須ではないものの、「こういう機能が欲しかった」という細かなニーズに応えるため、LYPプレミアムには4つの新機能が追加されます。

1つは、送信後15分以内であれば、一度送ったメッセージの内容を後から編集できる機能。誤字脱字の修正などに役立ちます。なお、相手が気づかないうちに内容が書き換わるなどのトラブルを防ぐため、編集したメッセージには「編集済み」と表示されます。

次に、プレミアムブロック機能。従来のブロック機能は、相手に気づかれないよう相手側の「友だちリスト」には自分が残ったままでしたが、「もうやり取りしないので相手のリストからも自分を消してほしい」という声に応えた機能です。相手に通知することなく、相手のリストから自分をそっと削除(非表示化)できます。

メッセージ送信予約ができるようになるのもポイント。送りたい日時を指定して、メッセージを自動で送信できるようになります。誕生日の午前0時ちょうどにお祝いを送りたい時や、深夜・早朝の連絡を避けて翌朝に送りたい時などに活用できるでしょう。

最後に、通話レコーディング(仮称)機能。LINEでの音声通話やビデオ通話を録音・録画できる機能で、録音した通話内容をAIが解析し、テキストとして文字起こしして保存することも可能です。お店の予約や仕事のやり取りなど、後から言った言わないの確認をしたい時に役立ちます。
これらの機能は、2026年8月以降に「LINEラボ」にて無料で先行テストが実施され、2026年秋以降に順次LYPプレミアムの特典として正式に提供される予定です。
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