大手キャリア3社の衛星通信サービス、何が違う?全部まとめてみた

キャリア・通信

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2026年4月10日に、ソフトバンクが新料金プランの発表を行いました。新たな料金プランについては、別の機会に紹介するとして、1つの注目ポイントとなったのが「SoftBank Starlink Direct」です。

先行して衛星通信サービス「au Starlink Direct」をKDDIが提供し始めたのが2025年4月10日のこと。ちょうど1年遅れでソフトバンクも同様のサービスをスタートし、ドコモもサービス開始を2026年4月27日に控えています。

サービスインこそまだですが、これで3キャリアが衛星通信サービスに着手する恰好となりました。いずれも衛星にはSpaceXが提供するStarlinkを使っており、サービス内容自体は類似していますが、料金プランへの組み込み方などに個性が出ています。ここでは、2026年4月13日時点で公表されている内容について、簡単にまとめていきます。

ソフトバンクの衛星通信サービス開始でLINEヤフーのアプリも登場

「SoftBank Starlink Direct」は、ソフトバンクのメインブランド加入者であれば利用料が無料となります。

ワイモバイルユーザーの場合は、「シンプル」プラン以降に加入していれば無料となりますが、「スマホプラン」といった旧プランに加入している場合は、6月末まで無料、7月以降は月額1650円のオプションとなります。LINEMOも同様に、6月末まで無料、7月以降に月額1650円のオプション加入が必要となります。

注目は、ソフトバンクの衛星通信サービス参入によって増える対応アプリでしょう。グループ会社のLINEヤフーが提供する、LINEやYahoo! Japan、Yahoo!防災速報、Yahoo!天気といったアプリに順次対応していきます。

特にLINEアプリは、緊急性が高い状況での連絡手段として非常に重要です。何より、他社のStarlinkサービスでもLINEヤフーのアプリは対応予定となっているのがありがたいところです。

なお、対応端末はソフトバンクが販売しているモデルのみが対象となり、いわゆるSIMフリーモデルは非対応。サービスイン時点では、全82機種、1000万台以上に対応します。

ドコモは4月27日に衛星通信サービスを開始

3キャリアの中では最後発となった「docomo Starlink Direct」は4月27日より提供開始予定となります。月額利用料、SMS利用料は当面無料となっているのに加え、ahamoを含むドコモの全料金プランを契約するユーザーが対象となる太っ腹ぶり。

ドコモのオリジナルアプリとして、ドコモメールや災害用キット、d払いといったサービスが利用可能になります。

対応機種はドコモで取り扱われたスマートフォン84機種に加え、他社で購入したiPhoneシリーズ、Pixelシリーズもラインアップされます。

ただし、利用には「docomo Starlink Direct」に対応したドコモUIMカード、またはeSIMが必要で、一部の古いUIMカードでは交換が必要になる場合があるとのことです。

1年先行するKDDIは法人、IoTにまで着手

2025年4月10日にサービスを開始したKDDIは、2026年4月23日にau Starlink Directの新たなサービスについて発表しています。先にアメリカで対応していた海外ローミングは、カナダ、フィリピン、ニュージーランドと対応地域を拡大することを告知しています。

他にも、対応アプリからテキストで送信されたSOS情報を、24時間365日体制で受信し、緊急通報受理機関への通報を行う「au Starlink Direct SOSセンター」を新設。こちらは2026年5月下旬の提供開始を予定しています。

また、新たにau Starlink DirectにてIoT機器との接続にも対応します。これまで通信が難しかった山間部などにあるIoT機器と接続することで、人力での巡回、目視確認といった作業を効率化し、地域インフラの監視、獣害対策などに役立てられるとされています。

1年先行してきたアドバンテージを活かし、ただコンシューマー向けに通信サービスを提供するのではなく、SOSセンターによる緊急事態に対するアプローチ、IoT機器との接続による社会課題解決のための貢献など、ユーザーの声を反映しながら、ある意味ではコスト度外視で安全性を確保し、よりよい社会を作ろうと尽力していることが伺えます。

特にSOSセンターは、他社との協力も厭わない姿勢を見せているのも非常に好感が持てます。衛星通信では世界でも先行しているKDDIからは、強い信念が感じられるのがいいですね。

衛星通信も一歩出遅れた楽天モバイル

KDDIが1年間先行したのち、ソフトバンク、ドコモと続いてサービスを展開し始める衛星通信サービス。一社出遅れてしまった楽天モバイルですが、衛星通信サービスを開始する準備は進めています。

2025年4月23日に行われた記者会見では、2026年第4四半期に衛星通信サービスを提供開始予定と報告済み。3キャリアがStarlinkを利用するのに対し、楽天モバイルはアメリカのAST社とタッグを組んでサービスを提供する予定となっています。

記者会見では、ASTの衛星を使用することでビデオ通話も可能になると宣言しているのに加え、三木谷会長はプラチナバンドを使用することも明言済みです。どれだけの時間、どれだけの品質で通信ができるのかは未知数ですが、KDDIローミングが2026年9月までの契約になっていることを踏まえても、衛星通信にてエリアをどれだけ広げられるのかが、楽天モバイルの勝負所になります。

*記載内容は、公開日もしくは更新日時点のものです。最新情報については、必ず各公式ページをご確認ください。

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佐藤文彦

塾講師からの転職後、編集プロダクションを経てフリーライターに。ケータイ業界を中心に、ガジェット、通信技術に関する情報を幅広く取材中。三度の飯よりレビューが好き。スマートウォッチを付けていられる腕が足りないことが最近の悩み。(X:@fumihiko_sato_x

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