10000mAhバッテリー搭載の「REDMI Note 17 Pro Max」と2万円台の「REDMI 17」を実機で見てきた

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2026年上半期だけですでに10機種のスマートフォンを日本で発売しているシャオミですが、新たに11機種目、12機種目を発表。ミドルクラスの「REDMI Note 17 Pro Max」と、エントリーモデルの「REDMI 17」が8月28日より発売となります。

近年はLeitzphoneの展開など、Ultraスペックのカメラを搭載したモデルなどが目立つシャオミですが、元来エントリーからミドルレンジ端末の強さによって知名度を伸ばしてきたメーカーであり、今回も割り切ったコンセプトに注目が集まります。なんでも、REDMI Noteシリーズはグローバル出荷台数が5億台を突破しているとのことですから、新モデルにも期待が膨らむことでしょう。

ここでは、発表会にて紹介された2機種について、それぞれの特徴を中心にまとめていきます。それぞれ明確なコンセプトをもつ端末ですから、自分に刺さるのかどうかを軸に見てみてください。

REDMI Note 17 Pro Max。名前、長くね?

まずはミドルクラスの「REDMI Note 17 Pro Max」について。名前が長すぎて書きにくいですね。Google Pixel 11 Pro Foldくらい書きにくいです。

驚異の10000mAhバッテリーを搭載

余談はさておき、本機で最もインパクトが大きいのがバッテリー。シリコン含有量16%の新技術を採用したことで、バッテリー容量はシャオミ史上最大となる10000mAhとなりました。Xiaomi Japanのプロダクトプランニング本部 本部長 安達氏も、10000mAhは1つのマイルストーンと話しています。

バッテリー容量における、いわゆる大容量と呼ばれる基準は、少し前まで5000mAhが1つの基準であったと記憶しています。これがシリコンカーボンバッテリーの登場により、徐々に崩れ始めていましたが、シャオミ端末に関しては、その時できる限りの大容量バッテリーを搭載するスタンスをとり続けており、6000mAh、7000mAhと搭載容量を増やしていました。それがついに、桁が変わるところまで来たという格好ですね。

これにより、REDMI Note 17 Pro Maxは、1回の充電で最大3日間の通常使用が可能とのこと。会場にあったデモ機は、バッテリー残量が49%ながら、残りの駆動時間は25時間47分と表示されており、どれだけ余裕があるのかと驚かされました。

加えて、100W PPS充電規格に対応しており、20分の充電で1日中使える電力が確保できるとのこと。最大27Wのリバース充電にも対応しています。10000mAhバッテリーを備えるわけですから、もはや通信ができるモバイルバッテリーです。

紫外線で本体カラーが変化するギミック

本体カラーはブラック、パープル、クラウドブラッシュの3色展開。クラウドブラッシュの背面には、紫外線に反応して変色するギミックが備えられており、通常は白色なのですが、太陽光などにあたることで、オレンジやピンクっぽい色味に変化します。

本体カラーの色味が変わるという試み自体は面白いですが、ユーザーにうまく伝わるのかは疑問。中には、「なんか日焼けしたんですけど!」と困惑する人も出てきそうです。紫外線にあたることで色が変わるとなると、自分の意識で色味を好きに調節することも難しそうですし、カバーをつけるとどうなるのかといった部分も気になります。何より、それはユーザーが望んでいることなのかとはどうしても考えてしまいます。

本体サイズはブラックとパープルが約78.27×163.44×8.65mm、クラウドブラッシュが約78.27×163.44×8.57mmで、質量はいずれも約229.5gとなります。謎ギミックを搭載したモデルの方が薄い点もさらなる謎を呼びます。近年のスマートフォンとしては比較的大きく、ヘビー級の端末ではありますが、10000mAhバッテリーを搭載していると考えれば納得。むしろ、このサイズに収まるのかという驚きがあります。

高性能ディスプレイと高い耐久性を両立

ディスプレイは6.83インチの大画面で、1.5K解像度に対応した有機ELパネルとなります。画面輝度は最大3500ニトで、最大120Hzリフレッシュレート、3200Hzの瞬時タッチサンプリングレートに対応するなど、ハイエンドクラスと遜色のない高性能ディスプレイを備えます。

本体はIP66/IP68の防塵防水性能を備えるのに加え、水深2m×72時間の防水テストもクリア。「水中モード」を利用すると、水中で写真や動画の撮影もできます。arrows Alpha2に続き、水中撮影のニーズって、そんなにあるのでしょうか。

ディスプレイにはCorning Gorilla Glass Victus 2が採用されており、最大3mからの耐落下性能を有するとのこと。最近のスマートフォンは、防塵防水や耐衝撃性が当然のように備えられているため、感覚が鈍っている気もしますが、落下や水没の事故にも耐えられる可能性のある端末が多く揃っているのはありがたいところです。

メモリ8GB、Snapdragon 6 Gen 5搭載で7万9980円から

搭載メモリは8GBで、ストレージは256GB、512GBの2モデル展開。搭載SoCはSnapdragon 6 Gen 5となります。アウトカメラは約5000万画素メイン、約800万画素超広角の2眼構成となります。

ミドルクラスの端末ですし、搭載スペック的にも、ゴリゴリとゲームを動かしたり、ガンガン写真撮影をするような端末ではありませんが、日常使いであればある程度快適に動作する印象です。アプリ起動時のラグなども最小限に抑えられている印象で、ライトユーザーや2台持ちのニーズであれば十分ではないでしょうか。

価格は256GBモデルが7万9980円、512GBモデルが9万9980円。早割価格として、10月14日までは1万円引きでの購入も可能です。Xiaomiの基準で考えると、以前ほどの「スッゲェ安い」という感覚は薄くなっていますが、スマホの販売価格が軒並み上がっている現状を踏まえると、相対的にはまだまだコスパに優れていると言えるはずです。

あらゆる要素を削ぎ落とした安値特化の「REDMI 17」

REDMI Note 17 Pro Maxとは大きく異なり、非常にシンプルな名前のREDMI 17。書きやすくて好き。という冗談はさておき、エントリーモデルとしてかなりの要素を削り、とにかく安く販売することに注力されたモデルとなります。

早割購入割引でギリギリ2万円台に

なんといっても特徴は価格なので、まずはこちらから。通常価格は、ストレージ128GBモデルが3万4980円、256GBモデルが4万4980円となります。早割購入割引(10月14日まで)はそれぞれ5000円の値引きとなるため、128GBモデルはギリギリ2万円台で購入できます。

2万、3万円台のエントリーモデルと言われると、まあそんなものと思わなくもないですが、これは部材高騰、円安を無視した場合です。特に部材高騰は、限られたコストで端末を開発しなければならず、いたずらに販売価格を上げられないエントリーモデルには大きな打撃です。ただ販売価格を維持するだけでも、以前よりもシビアなコストカットが必要という状況なので、早割購入のキャンペーンも込みですが、2万円台で購入できる端末を出し、とにかく安いスマホがいいというニーズを満たそうと試みる姿勢は、素直にありがたい限りでしょう。

メモリ4GBの割り切りスペック

搭載メモリは4GBで固定、SoCはMediaTek Helio G91-Ultraとなります。スペックだけでなんとなく察した方もいるでしょうが、動きは非常にもっさりとしています。アプリの起動、スクロールなどほぼ全ての動作にラグがあり、ハイエンドスマートフォンに慣れている人だと、結構ストレスに感じるレベルです。

そもそもヘビーに動かすための端末ではありませんから、とりあえず動けばOK、そんなことより安ければ嬉しいという人にとってはニーズがあるのでしょうが、流石に「こんなに遅くて大丈夫か」と心配になります。というより、3万円程度の端末を今の状況で作ろうとすると、ここまで動作性を犠牲にしなければならないのかという衝撃を覚えました。

Xiaomiとしては、安価な端末でも長く使えることをセールスポイントとしてあげており、本機は6年間のセキュリティアップデート、最大4回のOSバージョンアップをサポートしているとアナウンスされていますが、OSのアップデート時に、今以上に動きが鈍くなる懸念もあります。4GBメモリ、MediaTek Helioで、本当に4回のアップデートに耐えられるのかは、正直疑問に思ってしまいます。

4G専用、NFCなしの割り切り設計

REDMI 17で無視できない要素が、5G通信に非対応である点。今となっては珍しい仕様となっていますが、こちらもコストカットのための仕様です。エントリーモデルであれば、確かに5G通信は必要ないのかもしれませんが、未だに4G専用端末が日本で出るのかという驚きはあります。

もう1つ驚きなのが、NFCに非対応となっている点。おサイフケータイ機能はもちろん、クレジットカードの登録等もできないため、使用できる決済サービスは、QRコードなどに限られていきます。

5GやNFCに非対応である点は、製品HPやリリースからも確認ができますが、安さを追求してREDMI 17にたどり着いたユーザー、つまり元々Xiaomiのファンではない人、REDMI 17を買いたくて検索したわけではない人に対して、しっかりと説明が届くのかは難しいところだと感じます。この辺りは、Xiaomiがどれだけ愚直に説明を続けられるか次第ではありますが、安さを追求するあまり、少々扱いにくい端末になってしまっているのは事実でしょう。

大容量バッテリーと大画面ディスプレイを搭載

安価な端末でも削らなかった要素がバッテリー。7500mAhの大容量バッテリーを備え、通常使用で2日以上の駆動時間があります。エントリーモデルとしては珍しく、45Wの急速充電に対応しているのに加え、45W対応ACアダプタも同梱されるのが嬉しいポイントです。

ディスプレイは約6.9インチで、画面輝度は標準値だと最大675ニトと、屋外での視認性には期待できません。一方で、リフレッシュレートは最大120Hzに対応しているため、屋内での動画視聴用スマートフォンとしては、なかなかいい端末かもしれません。ただし、ベゼルも太く、デザインもやぼったい雰囲気で、どうしてもエントリーモデル感は否めません。

アウトカメラは5000万画素メインに、補助レンズを組み合わせた構成となります。補助レンズがどこまで有用に動作するのかは未知数ですが、エントリーモデルでも5000万画素カメラを搭載しているのはありがたいところです。

ちなみに、カメラの脇には通知によって光るLEDライトが備えられています。AQUOS R11のアカリウム、Pixel 11 ProシリーズのHiLightに続き、背面を光らせる取り組みがここにも。Xiaomiとしては、POCOシリーズでも似たようなことはやっていましたけどね。以前の記事にも書きましたが、筆者個人としては、背面を光らせる意義は微塵も感じていません。

そのほか、最大2TBのmicroSDカードに対応しており、生体認証は指紋、顔の両方に対応。3.5mmイヤホンジャックも備え、イヤホンジャック使用時にはFMラジオの再生にも対応しています。

*記載内容は、公開日もしくは更新日時点のものです。最新情報については、必ず各公式ページをご確認ください。

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佐藤文彦

塾講師からの転職後、編集プロダクションを経てフリーライターに。ケータイ業界を中心に、ガジェット、通信技術に関する情報を幅広く取材中。三度の飯よりレビューが好き。スマートウォッチを付けていられる腕が足りないことが最近の悩み。(X:@fumihiko_sato_x

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