3モデル展開となったGalaxy折りたたみスマホ、どれを選ぶべき?

スマートフォン・携帯電話

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今年もGalaxyの折りたたみモデルが発表されました。従来通りの縦折りモデル、横折りモデルに加え、今回は横折りは横折りでも、よりワイドに広い新たな形状が加わり、3モデル展開となったのが注目ポイントです。

これまでは縦、横と分かりやすい2モデル展開だったため、どっちが好みかわかりやすかったのですが、ちょうど間のようなサイズ、価格のモデルが登場したことで、少しわかりにくくなった側面もあるでしょう。ここでは、3モデルの特徴的な部分や魅力、違いについてざっくりとまとめていくので、どのモデルが自分に適しているのかを見極める参考にしてもらえれば幸いです。

基本的なソフト面はほぼ共通

まずお伝えしておきたいのが、ソフトウェア面はほぼ共通であるという点。今回から折りたたみモデルに搭載されるGalaxyの新機能についても、画面サイズによるUIの違いこそあれど、「このモデルでのみ利用できる」といった部分はありません。OSアップグレードも7世代で共通していますし、その他の細かな部分も似通ったものになっています。

これが3モデルから適したものを選ぶことをより難しくしているという側面こそありますが、逆に言えば、ハードウェアだけを見て気に入ったものを選んでもいいということになります。新機能については、おそらく別の記事で(ちえほん氏から)詳しくご紹介されていると思いますので、今回は割愛していきます。

本体サイズ、質量がわかりやすい違い

当たり前といえば当たり前ですが、本体サイズ、およびディスプレイサイズが3モデルの大きな違いです。まずはそれぞれのサイズ、質量を見ていきます。

Galaxy Z Flip8
閉じた状態:約75.4×85.7×13.1mm
開いた状態:約75.4×166.9×6.1mm
質量:約180g

Galaxy Z Fold8
閉じた状態:約81.9×123.9×9.7mm
開いた状態:約161.4×123.9×4.5mm
質量:約201g

Galaxy Z Fold8 Ultra
閉じた状態:約72.8×158.4×8.9mm
開いた状態:約143.2×158.4×4.1mm
質量:約215g

携帯性という意味では、Galaxy Z Flip8がやはりずば抜けています。Yシャツの胸ポケットにも収まるサイズで、軽く、扱いやすさは抜群です。Galaxy Z Fold8も、板状スマートフォンで言うと、iPhone 13 mini程度のサイズに収まっているので、握りやすさ、扱いやすさは十分でしょう。

Galaxy Z Fold8 Ultraは、従来のFold通り縦に細長いデザイン。折りたたみモデルとしては軽く、薄く設計されていますが、片手では画面上部に指が届きにくく、ポケットに入れるとそれなりの存在感があります。手の小さい筆者にとっては、やや扱いにくさを覚えます。

カバーディスプレイでなにができるのか

折りたたみスマートフォンにおいては、閉じた状態、開いた状態でそれぞれ何ができるのか、どこまで快適に操作ができるのかが重要です。

Galaxy Z Flip8は正方形に近い4.1インチのカバーディスプレイが搭載されており、ここのUIを刷新。一般的なスマートフォンのホーム画面に近い思想になり、すべてのアプリが設定なくカバーディスプレイで使用できるようになりますが、独特な縦横比率に加え、さすがに近年の基準では小さい画面なので、すべてのアプリが「快適に」動くかといわれると、やや厳しさもあります。特にキーボードを表示するアプリだと、余白がほとんどなくなってしまうのが難点です。

Galaxy Z Fold8はカバーディスプレイが5.5インチ。これもiPhone 13 miniとほぼ同じサイズですね。縦横比率が16:10になっており、ショート動画等も見やすい比率とのことです。やや横幅が広くなっていますが、一般的なスマートフォンに近い比率で、UIも板状のGalaxyシリーズと共通しています。閉じた状態だけを切り取っても、コンパクトスマートフォンのニーズに応えられるサイズ感でしょう。

Galaxy Z Fold8 Ultraはカバーディスプレイが6.5インチで、たたんだ状態ではもはや普通のスマートフォンです。縦に長いとはいえ、以前ほどのスリムさではないので、握りやすさとサイズ感を両立した形になっています。先に触れたとおり、画面上部に指は伸ばしにくいですが、キーボードでの文字入力などは快適。アプリの表示も崩れることはほぼありません。

メインディスプレイをどう使うかが重要

メインディスプレイについてもチェックしていきます。Galaxy Z Flip8は6.9インチで、板状の大画面スマートフォンが出現するイメージ。カバーディスプレイで多くのアプリを動かす設計ではないので、通知のチェックや簡単な作業をカバーディスプレイで行い、しっかりとスマートフォンを触るタイミングでは、基本的にメインディスプレイを開く運用になるでしょう。メインディスプレイの使い勝手は、言うまでもなく快適です。

Galaxy Z Fold8はちょっと新しい思想になっており、開くと7.6インチのディスプレイが広がります。重要なのは、正位置で開いた場合、メインディスプレイが横に広がる点で、動画や漫画のようなコンテンツの視聴、ゲームアプリなどが十分に楽しめるようになっています。閉じた状態だと持ちやすいので、SNSやメールなどで、ちょっとした情報収集、文字入力が快適に行え、開くとタブレットのようなコンテンツビュアーとして活躍するイメージです。意外と、開いてから縦方向に持ち替えても、ギリギリ片手で持てるサイズ感なので、大きな画面でしっかりと見たいWebページなどを閲覧するのにも使いやすいです。

Galaxy Z Fold8 Ultraは、開くと正方形に近い8.0インチのディスプレイが現れます。画面比率的に、ゲームアプリなどの表示が崩れやすいのが弱点ですが、Webページの閲覧などはしやすいのに加え、2つのアプリを並べて表示すると、それぞれが一般的なスマートフォンの画面比率で並ぶことになるのが、扱いやすいポイントです。複数のアプリにまたがって動かす、Now NudgeのようなAI機能との兼ね合いもいい印象です。

カメラ性能の違いもポイント

本体、ディスプレイサイズの違いと同程度に差が生まれているのが、アウトカメラの性能です。わかりやすく、それぞれのスペックを見ていきましょう。

Galaxy Z Flip8
5000万画素メイン+1200万画素超広角

Galaxy Z Fold8
5000万画素メイン+5000万画素超広角

Galaxy Z Fold8 Ultra
2億画素メイン+5000万画素超広角+1000万画素望遠

販売価格に応じて、カメラスペックも上がっていくので、わかりやすいと言えばわかりやすい構成です。

まずGalaxy Z Flip8について。メインカメラはともかく、超広角カメラが1200万画素なのは少々気になるポイントです。Flipタイプは、カバーディスプレイにプレビューを表示し、アウトカメラで自撮りをするといった、若い世代に響くアプローチもされているので、超広角カメラが使われるシーンもそれなりにあるはずだと考えると、物足りなさを感じる人が出てきてもおかしくありません。

バランスがいい構成のGalaxy Z Fold8。価格を踏まえると望遠カメラが欲しかったのは事実ですが、メイン、超広角ともに5000万画素となっており、一般的な使い方では、そこまで不満が出ることはなさそうです。

Galaxy Z Fold8 Ultraは、最も高解像度のメインカメラに加え、3モデル中唯一の望遠カメラを搭載しています。メインカメラの2億画素が優秀なのは重々承知していますし、この薄さと折りたたみの機構で望遠カメラを搭載している点は評価するべきでしょうが、「望遠カメラが1000万画素で、Ultraを名乗るのかい?」という疑問もあります。とはいえ、3倍光学ズームを重宝するシーンはそこそこありますし、推し活といったニーズの高まりもあるので、折りたたみにもカメラスペックを求めるのであれば、Ultra一択になるでしょう。

自分の用途と優先順位に合わせて選ぶのが正解

ここまで、新たに3モデル展開となったGalaxyの折りたたみシリーズの違いを見てきました。改めて各モデルの立ち位置を整理すると、以下のようになります。

Galaxy Z Flip8:圧倒的な携帯性と、開けば大画面の板状スマホとして使える扱いやすさが魅力。ポケットへの収まりの良さや、日常的な手軽さを重視する人におすすめ。

Galaxy Z Fold8:閉じた状態での持ちやすさと、開いた時のコンテンツ消費のしやすさを両立した新機軸。SNSから動画・漫画の閲覧まで、オンオフ問わず幅広い用途を快適にこなしたい人にぴったり。

Galaxy Z Fold8 Ultra:高画素カメラと望遠レンズを備え、マルチタスクに最適な大画面を持つプロ仕様。カレンダーで詳細なスケジュールを確認しながらブラウザで調べ物をするような、PCライクな作業をスマホ1台でゴリゴリとこなしたいヘビーユーザー向けの1台。

選択肢が3つに増えたことで悩ましくなったのは事実ですが、裏を返せば「より自分のライフスタイルにジャストフィットするモデルを見つけやすくなった」ということでもあります。ありきたりな締めになってしまってすみません。

圧倒的な軽快さか、絶妙なバランスか、それとも妥協なきスペックと大画面か。ご自身がスマートフォンに最も求めている優先順位を一度振り返ってみることで、自ずと最適なパートナーが見えてくるはずです。本記事が、その見極めの参考になれば幸いです。

*記載内容は、公開日もしくは更新日時点のものです。最新情報については、必ず各公式ページをご確認ください。

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佐藤文彦

塾講師からの転職後、編集プロダクションを経てフリーライターに。ケータイ業界を中心に、ガジェット、通信技術に関する情報を幅広く取材中。三度の飯よりレビューが好き。スマートウォッチを付けていられる腕が足りないことが最近の悩み。(X:@fumihiko_sato_x

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