モトローラ初の横折りスマホ「motorola razr fold」が日本上陸

スマートフォン・携帯電話

*本ページ内のリンクには広告が含まれています。

モトローラのハイエンドモデルと言えば、Flipタイプのrazrシリーズが定番となりつつありましたが、今年は一味違います。グローバルでは以前より登場していた、Foldタイプの「motorola razr fold」がついに日本上陸しました。

発売は2026年8月4日を予定しており、公式ストアでは税込29万9800円。円安や部材高騰の煽りをはっきりと感じる価格になっており、なかなか誰にでもおすすめできる価格ではありませんが、なんとIIJmioでは税込19万9800円から入手可能。驚異の10万円引きです。何が起きているのかわからないでしょう。筆者もわかっていません。

以前から各所で指摘されている通り、これから発売されるスマートフォンは、どんどん基準の価格が高騰していくものと思われます。既存モデルの値上げがあってもおかしくない状況ですから、現行の横折りスマートフォンが、20万円切りで手に入るというだけでも、インパクトは絶大でしょう。ここでは、そんな日本版「motorola razr fold」の特徴をまとめていきます。

プレミアムな2色展開

本体カラーはブラッケンドブルーとリリーホワイトの2色展開。近年のモトローラ端末と同様に、Pantone社と提携したカラーとなります。ブラッケンドブルーはレザー風のザラっとした手触り、リリーホワイトは大理石のようなつやっとした手触りになっており、2色展開ながらはっきりと差別化されているのが特徴です。定価30万円に迫る端末ですから、当たり前と言えば当たり前ですが、デザインの高級感は抜群です。

ブラッケンドブルー
リリーホワイト

本体サイズは約160.05×144.47×4.55mm、折りたたみ時は約160.05×73.6×9.89mmで、質量は約243gです。Galaxy Z Fold7やOPPO Find N6と比べると、やや分厚く重い印象ですが、折りたたみスマートフォンとしては許容範囲かなと感じています。ただし、カメラ部分が大きく隆起しているようなデザインなので、バランスはあまりよくない印象でした。

8インチ超えの大画面と高耐久性を両立

メインディスプレイは約8.1インチの大画面で、2K解像度、画面比率は8:7.2で、正方形に近い形状です。こちらは最大120Hzリフレッシュレートに対応します。

アウトディスプレイは約6.6インチで、最大165Hzリフレッシュレートに対応。画面比率はかなり普通のスマートフォンに近い印象です。世界で初めて、「Gorilla Glass Ceramic 3」を採用しています。

「Gorilla Glass Ceramic 3」は、名前の通りセラミックの粒子がガラス内に混ぜ込まれており、仮に傷がついても、セラミックが壁となることで広がりにくいという性質を持つとのこと。これにより、割れにくさと傷つきにくさのバランスを突き詰めたとアピールされています。

近年は素材の耐久性がアップしていることで、ディスプレイがバキバキに割れることも少なくなっていますが、そこがさらにアップデートされているのは強み。一方で、折りたたみスマートフォンの懸念はヒンジ部分などの耐久性なので、この辺りに問題がないのかは、少し注視する必要があります。

両方のディスプレイで使える専用ペンも登場

razr foldに合わせ、専用タッチペンの「moto pen ultra」も発売されます。本体とは別売で、公式ストアでは1万2000円となりますが、IIJmioでは先着でプレゼントされるキャンペーンも用意されるとのことです。

「moto pen ultra」はかなり細身で、握りにくさこそありますが、書き心地はスムーズで快適でした。画面に直接文字や図を書き込んで保存したり、手書きのメモをテキスト化する機能などが利用できます。

面白いのが拡大鏡の機能で、ディスプレイ上をホバーさせることで、円状に対象部分が拡大表示されます。また、メインディスプレイだけでなく、アウトディスプレイでもペンが使えるのも、1つのポイントとなります。

大画面ディスプレイ×ペンの利便性には一定のニーズがあるのはもちろんのことですし、サムスンが「Galaxy Z Fold7」でSペン非対応となったタイミングでもあるので、競争力は十分。ここは「OPPO Find N6」とユーザーを取り合う格好になるでしょう。

カメラの評価は世界No.1?

アウトカメラは広角、超広角、望遠の3眼構成で、いずれも5000万画素となります。インカメラは、アウトディスプレイ側が2000万画素、メインディスプレイ側が3200万画素です。

なんでも、razr foldのカメラは第三者機関であるDXOMARKの調査によると、フォルダブルスマートフォンとしてはNo.1(2026年3月時点)とのこと。これからGalaxy、Pixel、iPhoneと折りたたみスマートフォンが登場するであろうことを考えると、いつまでNo.1が続くのかという疑問こそありますが、現時点で最高峰の評価を受けているのは事実ということでしょう。

モトローラにカメラのイメージがそこまでないという人もいるでしょうが、近年の端末は、高い水準できれいにまとまった写真が撮れる印象です。AIによる補正も強く入り、スマートフォンらしいパキっとした写真に仕上がるのが特徴です。

今回のrazr foldで言えば、光学ズームは3倍ですが、デジタルズームは最大100倍に対応しています。100倍ズーム時には、AIの補正が強く、果たして写真と言っていいのかという疑問こそ生まれますが、個人で楽しむ分にはユニークな機能です。

ポートレート撮影時には、独自のフィルターが用意されており、肌の色を明るくする、目を大きくする、顔をシャープにするといった加工を、撮影前に適用できるようになっています。以前はインカメラでしか利用できなかった機能ですが、アウトディスプレイにプレビューを表示できる機能に合わせ、razr foldではアウトカメラでも利用できるようになっています。

大容量バッテリーにまさかのおサイフケータイ機能対応

バッテリーは6000mAhで、フォルダブルスマートフォンとしては大容量。80Wの急速充電、15Wのワイヤレス充電にも対応します。

メモリは12GB、ストレージは256GBの1モデルのみで、microSDには非対応となります。1モデルのみと考えると、ストレージはやや物足りなさがありますが、SoCに「Snapdragon 8 Gen 5」を採用している通り、ハイエンドモデルと言っていい高性能です。

注目は、メーカー初の横折りスマートフォンながら、おサイフケータイ機能にはしっかりと対応している点でしょう。モトローラのスマートフォンは基本的にFeliCaをしっかりと搭載しているため、交通系ICやマイナンバーカードの登録に使用できるのが強みです。

なお、アップデートにてPCやタブレットとの連携機能や、アップル製品のAirDropとのファイル共有機能も検討されているとのこと。発売に間に合わないのは残念ですが、便利な機能であることに間違いはないため、ここは続報を待ちたいところです。ちなみに、OSアップデートは5年が予定されています。

勢いをもってFold市場にまで裾野を広げるモトローラ

モトローラと言えば、コスパのいいエントリーからミッドクラスの端末を広く展開する一方で、「razrと言えばFlip」と宣言をし、縦折りの形状にこだわり続けてきたメーカーでもあります。今回、Fold市場に参戦した理由については、「市場環境の変化と、大人の事情」と説明されています。

大人の事情は推測にすぎませんが、新たな縦横比率の折りたたみ端末を出すと噂されるサムスン、初の折りたたみ端末が発売間近とされるアップルが控えている現状を鑑みると、これから盛り上がる可能性のあるフォルダブル市場に乗り遅れないための一手と見るのが自然でしょう。

モトローラは、10四半期連続で国内、グローバルで成長を遂げている、勢いのあるメーカーでもあります。日本においては、2020年から2024年にかけて出荷台数が5倍に伸びており、今年の目標である昨年比2倍も見えてきているとのこと。razr foldが、勢いのあるモトローラをさらに加速させるのか、フォルダブル市場のシェアをどれだけ獲得できるのかに注目です。

*記載内容は、公開日もしくは更新日時点のものです。最新情報については、必ず各公式ページをご確認ください。

この記事は役に立ちましたか?
佐藤文彦

塾講師からの転職後、編集プロダクションを経てフリーライターに。ケータイ業界を中心に、ガジェット、通信技術に関する情報を幅広く取材中。三度の飯よりレビューが好き。スマートウォッチを付けていられる腕が足りないことが最近の悩み。(X:@fumihiko_sato_x

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

コメントを残す

目次