続々と広がるAndroid「Quick Share」のAirDrop対応。iPhoneのシェアを揺るがすのか

キャリア・通信

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2025年11月21日のGoogle Pixel 10シリーズをはじめとし、続々とAndroidの近距離無線転送機能「Quick Share」が、アップルの「AirDrop」へと対応してきています。頻繁に機能を利用する人にとっては、1つの革命が起きたと言っても過言ではないでしょう。

本記事では、執筆時点(2026年4月中旬)での対応機種や、本機能の使い方についてまとめていきます。

Quick ShareとAirDropの相互接続が可能に

Quick ShareとAirDropの相互接続ですが、基本的にはAndroid OS側のアップデートにて実現した機能とのこと。グーグルがアップルの閉じたサービスに対してアプローチして接続できるようになったようで、改めて「グーグルってすげぇ」と思わされます。そもそも、アップル側が閉じたサービスとして提供しているのが微妙という話ではありますが….。

【参照】スマホで手軽にデータを共有できる「Quick Share」、Google PixelでAirDrop連携もスタート:https://store.google.com/jp/magazine/pixel-quick-share-iphone?hl=ja

最初にGoogle Pixel 10シリーズにて対応したこともあり、チップセット側のチューニングが必要とも言われていますが、現時点でクアルコム、メディアテックのチップセットを搭載したスマートフォンにおいても、続々と対応機種が登場しています。

Quick Share×AirDropの対応機種

執筆時点で日本発売されているモデルの中で、Quick ShareとAirDropの連携に対応しているAndroid機種は以下の通りです。

・Google Pixel 10/Google Pixel 9シリーズ(Google Pixel 9aは除く)
・Galaxy S26シリーズ
・OPPO Find X9

現状は限られているのも事実ですが、2025年11月の発表から、早いペースで対応端末が増えている状況です。グーグルは公式に「より多くのAndroidデバイスへの展開を目指す」としており、現時点で、GalaxyやOPPOといった、AndroidをカスタムしたOSを搭載しているメーカーで対応していることからも、広がりには大いに期待ができます。

Quick Share×AirDropの使い方

Quick ShareとAirDropの相互接続を行う前提条件として、OSのアップデート、BluetoothとWi-Fiをオンにしておく必要があります。また、受信する端末で、データの受信先を「すべての人(10分間のみ)」にします。

iPhoneで受信する場合はAirDropの受信先を「すべての人(10分間のみ)」に設定
Androidスマートフォンで受信する場合はQuick Shareの受信先を「すべてのユーザーに対し10分間」に設定

基本的には上述の設定を行うだけで、Quick ShareとAirDropでのデータ送受信が行えます。現状は送受信先をすべての人に設定する必要があり、セキュリティの関係から10分間しかオンにできないため、ファイルのやり取りを行いたいタイミングでオンにする手間が発生しますが、いずれは登録している連絡先が選択できるようになる環境を目指しているとのことです。

設定を行えば、AirDrop、Quick Shareの送信先に別OSのデバイスが表示される。画像は左がiPhone、右がPixel

本記事ではAndroidスマートフォンとiPhoneにて操作していますが、Quick ShareとAirDropが使える端末であれば利用できる機能となっているため、例えばAndroidスマートフォンとiPad、Macといった形でもファイルのやり取りができます。

グーグルが開発を進めているとされる、AndroidとChromeOSを統合した新たなOSを載せるPCデバイスが登場すると、iPhone×PCデバイスの使い勝手もさらに広がっていく期待もできます。個人的にはこれがめちゃくちゃ楽しみなので、5月に開催されるGoogle I/O 2026での発表に期待しています。

現時点でAndroidスマートフォンとMac、iPadでもファイルの送受信が可能

OSシェア率が変わる可能性もある革命が起きているのかも

Quick ShareとAirDropの相互接続は、対応機種こそまだ限定的ではありますが、今後さまざまなデバイスへと拡充していく可能性の高い機能です。紹介した通り、アップデートを行い、ひと作業するだけで簡単にファイルのやり取りができるため、多くの人に積極的に使って欲しい機能でもあります。

あくまで噂ではありますが、中学生、高校生くらいの世代だと、「AirDropで写真や動画をやり取りするから、iPhoneじゃないと仲間に入れない」といった理由で、iPhoneを使いたがる人もいるとよく耳にします。そんなことで……と思う気持ちもなくはないですが、当事者からすると非常に重要な要素なのでしょう。

今回の機能追加は、大げさに言えば、iPhoneを選択する理由の1つがなくなったという見方もできます。以前から言われているように、GIGAスクール構想によって、安価なChromebookを使用し、Googleアカウントを当たり前に持っている世代が成長していく過程で、初めてのスマートフォンをiPhoneにするのか、Androidスマートフォンにするのかという話題にも直結します。

日本では圧倒的なシェア率を誇るiOSですが、接続性が増していくことで、構図が変わっていく可能性も十分にあるでしょう。また、Androidスマートフォンを使っているユーザーとしても、次の機種変更時には、スペックや価格に加え、AirDropと接続できるのかが決め手となっていくのかもしれません。

*記載内容は、公開日もしくは更新日時点のものです。最新情報については、必ず各公式ページをご確認ください。

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佐藤文彦

塾講師からの転職後、編集プロダクションを経てフリーライターに。ケータイ業界を中心に、ガジェット、通信技術に関する情報を幅広く取材中。三度の飯よりレビューが好き。スマートウォッチを付けていられる腕が足りないことが最近の悩み。(X:@fumihiko_sato_x

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