Galaxy Z Flip8がサムスンの折りたたみ3機種で一番気に入った理由

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サムスンの折りたたみスマートフォン3機種が発表されて2週間ほどが経ちました。すでに実機を触ってみた方、購入された方もいるかと思います。

筆者はレビュー用に3機種をお借りし、色々と試しているところです。新デザインで注目のGalaxy Z Fold8、最上位モデルとなるGalaxy Z Fold8 Ultraがやはり注目されがちですが、実は個人的に最も気に入っているのが、Galaxy Z Flip8です。

ここでは、あくまで筆者の視点ですが、Galaxy Z Flip8の他にない魅力について、つらつらと書き綴っていきます。レビューというより、コラムに近い内容になると思うので、「こういうパターンもあるのか」と思ってもらえれば幸いです。

サブディスプレイは割り切った使い方ができる

ご存知の通り、サムスンの折りたたみスマートフォンとして登場した3モデルのうち、Flipモデルは1つだけ。残りの機種は、グレード、サイズに違いこそありますが、いずれもFoldと呼ばれる横折りモデルになります。

Galaxy Z Flip8の良さとしてあげられるのは、やはりコンパクトさ。Galaxy Z Fold8も一般的なスマートフォンと比べればコンパクトですが、横に広いメインディスプレイを重視するため、折りたたんでも幅がかなり広く、文字入力などがなかなか快適に行えません。となると、よりコンパクトな筐体で、割り切った使い方をできるGalaxy Z Flip8の方が、自分には合っていると感じています。

4.1インチのサブディスプレイは、正直に言えば、全てのアプリが快適に動作するというわけではありません。正方形に近い比率のため、アプリのレイアウトが崩れることも多くありますが、これだけのコンパクトさであれば、情報を表示するための専用ディスプレイのような使い方も快適です。電話などであれば、そのまま受話して会話ができますしね。Amazon Echo Showが手元にあるようなイメージというか、スマートフォンのホーム画面の1ページ目が外側に来ているような感覚ですかね。

サブディスプレイのコンパクトさという意味では、Galaxy Z Fold8もなかなかのものですが、16:10という画面比率が、やや中途半端に感じます。なんでもできると言えばできるけど、全部が快適というわけではないという……。文字入力も、縦幅はGalaxy Z Flip8よりはあるものの、横幅もかなりのものなので、これならGalaxy Z Flip8の方がまだ打ちやすいと感じています。

こういった事情から、情報収集やちょっとしたチャットの返信はサブディスプレイ、ゲームや動画視聴はメインディスプレイといった形で、明確に使い分けが生まれるのが、Galaxy Z Flip8のいいところです。

ちなみに、これらは特殊な価値観かもしれません。筆者は基本スマートフォンを2台以上持ち歩くため、コンパクトさがかなり助かる要素になっているという側面もあります。

カメラについても同様で、他の機種で撮影すればいいので、折りたたみ3機種の中では最もカメラスペックが低いGalaxy Z Flip8であっても、困らないというわけです。逆に言えば、スマートフォンを1台しか持ち歩かないけど、カメラ性能はしっかり確保したいという人には、待ったをかけたいところ。メインカメラであれば快適ですが、超広角カメラの解像度は低く、望遠カメラも非搭載である点は、留意しておくべきです。

開くと“普通のスマートフォン”になるのがいい

サブディスプレイの魅力について語ってきましたが、Galaxy Z Flip8のサブディスプレイを魅力的に感じる理由は、メインディスプレイが普通の板状スマートフォンと変わらない仕様だからです。やや縦に長くはありますが、比率は一般的な範疇に収まっており、開けば普通のレイアウトが楽しめます。

そのため、使いにくいアプリはほぼ皆無。当然、ゲームアプリなども快適にプレイできます。折りたたみ3モデルで比較すると、最も快適にゲームができるのがGalaxy Z Flip8のメインディスプレイ、次点でGalaxy Z Fold8 Ultraのサブディスプレイとなるでしょう。縦幅がしっかりあるので、縦にアプリを2分割して表示してもある程度の表示領域を確保できます。

加えて、これはあくまで体感の話ですが、以前よりもヒンジが若干固くなっており、開いた状態で横持ちしていても、不意に力が加わり、画面が閉じてしまうといった心配も減っている気がします。折り目もほぼ気にならないというか、画面の中央付近って意外と触る機会がないんですよね。

ここまで書くと、「普通の板状スマートフォンの方が安くてあっているんじゃないか」という指摘をいただきそうです。これはあながち間違いというわけではなく、実は筆者のメインスマートフォンは板状スマートフォンでもあるのですが、Galaxy Z Flip8にはフォルダブルスマートフォンならではのフレックスモードがあります。

デスクにてPCと向き合う時間が長いという筆者の性質上、スマートフォンは平置きしているより、画面が立ち上がっていた方が何かと便利なシーンが多くあります。スタンドを使ってもいいのですが、使わなくて済むならそれに越したことはありません。スマートフォンリングなどを使う方もいますが、筆者はケースをつけない派閥なので、そもそもこれは選択肢にありません。そのため、フォルダブルスマートフォンを使っている際には、フレックスモードにしている時間が圧倒的に長いというのが、Galaxy Z Flip8を気に入っている要素でもあります。

AI機能強化で大化けする可能性も秘める

Galaxy Z Flip8は、AI機能が強化されることで、より使いやすい端末へと化ける可能性も秘めています。とりわけ期待しているのが、9月末より日本語対応予定となっている「Automation」機能です。

簡単に言えば、アプリ内の操作をAIが代行してくれるという機能なのですが、これがサブディスプレイでも問題なく動作するのであれば、いよいよコンパクトなGalaxy Z Flip8の有用性が爆発的に上がる可能性があります。自分で行いたい作業でなければ、サブディスプレイからAIに丸投げし、動画視聴やゲームはメインディスプレイを開いて楽しむといった使い方に期待ができます。

また、これはしばらく先の話かもしれませんが、スマートグラスのようなデバイスが流行すると、操作はメガネ側で行うことになるため、接続元であるスマートフォンは小さくてよくなるかもしれません。

最大のライバルは前機種かも

Galaxy Z Flip8の懸念と言いますか、最大のライバルとして立ちはだかるのが、前機種のGalaxy Z Flip7です。メモリ高騰、円安といった影響があり、Galaxy Z Flip8の販売価格がかなり上がってしまっているため、「前機種でいいじゃん」と言われると、それはそうかもと思ってしまいます。

Automation機能といった最新のAI機能が、前機種に対応するかは不明ですが、1年前の機種で完全に非対応となるソフトウェアがあるかと問われると、これはやや疑問。非対応となった際の反発の方が大きそうです。

新機種になり、筐体のアップデートはわずかに行われているため、より軽いデザインになってはいますが、極端な違いというわけではありません。ディスプレイサイズ、バッテリー容量も変わっていないため、わずかなデザインのブラッシュアップと、SoCの更新のみとも言えます。

Galaxy Z Flip7は、執筆時点でドコモ、auで在庫切れとなっていますが、ソフトバンクではまだ購入が可能です。そのほかSIMフリーモデルを手に入れる販路も残っているため、最新機種を訴求できる要素がどこまであるのかは、少し引っ掛かるポイントです。

*記載内容は、公開日もしくは更新日時点のものです。最新情報については、必ず各公式ページをご確認ください。

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佐藤文彦

塾講師からの転職後、編集プロダクションを経てフリーライターに。ケータイ業界を中心に、ガジェット、通信技術に関する情報を幅広く取材中。三度の飯よりレビューが好き。スマートウォッチを付けていられる腕が足りないことが最近の悩み。(X:@fumihiko_sato_x

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