毎年恒例ですが、9月にアップルの新製品が一挙公開され、順次発売を開始しています。今年はアップル初の折りたたみスマートフォン「iPhone Duo」が注目を掻っ攫っていますね。
初物であり、フラッグシップモデルとして注目を集めるのは当然ですが、前モデルからのアップデートという視点で見ると、かなり気になるのがApple Watch Series 12(以下Apple Watch 12)だったりします。ここでは、新モデルのアップデート内容についておさらいしていきましょう。
ヘルスケア機能には「準備度」が追加

ディスプレイ側から見ると、いまいち進化していないように見えるApple Watch 12ですが、まずデータを計測するためのセンサーが大幅にアップデートされています。電極は従来の2極から、花びら型の32枚へと増加し、センサーの接触面が従来モデルから約24%大きくなっています。これにより、心電図測定が繊細になったとのことです。

光学式心拍センサーは、LEDライトが筐体の中心側に寄ったことで、装着中に光が目に入りにくくなりました。細かなアップデートですが、睡眠時のデータを計測したいという人には、有用なポイントです。
センサー刷新により、心拍数の計測は、従来の5分に1回から、5秒に1回へと大幅向上。心拍変動も、2~4時間に1回だったものが、5分に1回へと進化しています。
新たに追加されるのが「準備度」という指標で、アクティビティ、バイタル、睡眠の3項目を分析し、心身の状態を4段階で評価するというもの。利用開始には、最低7日間の睡眠データが必要となります。

スマートウォッチの健康管理機能が増えていき、近年は体の状態をスコア化するものが多くなっていますが、スコアを出したところで、「結局どうするの?」となるものがほとんど。Apple Watch 12では、総合的なデータをもとに「今日はこういう状態だから、こんな感じで過ごすといいよ」と提案してくれるのがポイントです。
AI機能の進化でスマートウォッチが本当の相棒に
Apple Watch 12では、搭載されるS11チップとApple Intelligenceをもとに、強化された「Siri AI」が利用できます。発売時点では英語のみの対応となり、日本語対応は年内を予定しています。
Siri AIの注目機能はいくつかありますが、面白いのが、パーソナルなコンテクストをSiriに反映できるようになっているところ。Apple Watch 12に対し、「来週、ちえほん氏とご飯に行くの、何時に集合だっけ?」といった質問を投げかけると、メールなどから情報を探し出し、具体的に回答をしてくれます。
ちなみに、Siriとのやりとり、過去に質問した内容は、接続しているiPhoneのSiriアプリから振り返ることができます。
同じく注目の新機能が「Audio Intelligence」です。アクセシビリティの1つとして提供される機能で、耳の不自由な人などが、サイレンやインターフォンの音に気付けるよう、通知が届くというものです。また、常に周囲の音を聞いて、スタンバイしているような状態になるため、Shazamでの音楽検索も高速になりました。

Shazamを使っている人であれば経験したことがあるかもしれませんが、いざ周囲で流れている音楽を検索しようとしても、アプリを探し、起動し、認識するまでのラグがあるため、結果が出る前に音楽が変わってしまうといったことがあります。このストレスがなくなるのは、個人的に少し楽しみな部分です。

Audio Intelligenceには他にも、直前15秒の間に交わされた会話を、テキストで確認できる「ライブリワインド」、会話の内容を要約して記録できる「Siriリキャップ」といった機能がありますが、これらは日本語対応が未定となります。使いこなせばかなり生産性が上がる機能ですから、ぜひ早期の日本語対応に期待したいです。
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