2025年末には毎年恒例のベストバイについて執筆しましたが、さっそく年明けの恒例行事「今年の注目は?」というオーダーが来て、戦々恐々としています。
というわけで、普段筆者が取材をしているスマートフォン、ガジェット周りを中心に、今年はどうなっていくのか(どうなって欲しいのか)を予想していきたいと思います。
実際に使っているものではなく、これからのことを想像して書いていくので、当たる部分、当たらない部分はあるかと思いますが、そこはご容赦いただければ……。
各デバイスの値上げに備えよ
ネガティブな話題はさっさと済ませておこうということで、まずは値上げについて。
噂を耳にしている人も多いでしょうが、2026年はメモリの価格がどんどん高騰する可能性が高くなっています。2025年末からすでに値上げ、品薄の傾向は見て取れますが、影響はこれからさらに大きくなり、スマートフォンだけでなく、PCやその他デバイスにも及ぶと考えられます。
メモリの値上げは、円安の影響もまだまだ無視できない日本市場において、大きな打撃になると思われます。新たに発売されるデバイスの価格設定が、前年比で大幅に上がるだけでなく、すでに発売されている製品の価格が見直される可能性もあります。
某業界関係者からは、今の価格でリセールバリューの高い製品を購入して、半年後に売れば儲けが出てしまうほどの値上げになるとも耳にしています。買うかどうか躊躇っているデバイスがあるという人は、今のうちに買っておくのが吉かもしれません。
スマートフォンは2025年に薄型化。2026年はどうなる?
さて、ここからは明るい業界予想(妄想)とさせてください。2025年のスマートフォンは、Galaxy Z Fold7、iPhone Airに代表されるように、「薄型化」が1つの大きなトレンドとなりました。

2026年はこれ以上の薄型化が進むのかと言われると、個人的にはNOだと考えています。iPhone Airを追いかけるように、中国市場では薄型モデルが続々と登場していますが、2026年も各メーカーが薄さで勝負するという環境は、ちょっと考えにくいでしょう。
もちろん、0.数ミリの小競り合いはあるでしょうが、これ以上薄型化するには、USB-Cの幅自体を再考する必要が出てきます。そもそも、スマートフォンは薄ければ薄いほど持ちやすいというわけでもないですからね。
一方で、今以上の薄型化実現のために、USB-Cポート自体を廃止するという可能性はあります。ワイヤレス充電も高速化が進んでいるのに加え、筐体の堅牢性を上げるためには、ポート数が少ないに越したことはありませんから、2026年中とは言いませんが、ワイヤレス充電オンリーの端末が出てきても面白いですね。iPhoneがeSIMオンリーになったのと同じ感覚でしょうか。
折りたたみの新時代は来るのか
スマートフォン市場の発展という意味でほかに期待したいのは、昨年末に登場したGalaxy Z TriFoldが日本でも発売されることです。望みは薄いものの、サムスンはグローバル発表のおよそ1年後に、Galaxy Ringを日本市場に持ってきたこともあり、近年は自社ECサイトでの販売にも積極的に取り組んでいるため、可能性が0とは言えないのも事実です。

3つ折りスマートフォンは、ファーウェイ、サムスンと続いて日本市場が蚊帳の外になってしまっているのが残念なところですが、サムスンが製品化したことで、今後ほかのメーカーが追従する可能性もあります。実機をじっくりと試したわけではないので、使い勝手についての言及は避けますが、新しいスマートフォンの形として期待しています。
折りたたみという文脈で気になるのがアップルの動向です。開発の噂が出ては消え、出ては消えとなかなかベールを脱がない折りたたみiPhoneですが、2025年にGalaxy Z Fold7が大幅に進化したことで、これを超えるデバイスを出せるのかという難しさも生まれています。とはいえ、他社がこれだけ折りたたみデバイスに取り組んでいる以上、そろそろ製品化しないと、周回遅れと見られてしまいかねません。
アップルはiPadシリーズにて大画面向けUIの開発には一日の長がありますから、ソフトウェアの完成度には期待感があります。iPhoneの折りたたみモデルが満をじして登場するのか、はたまたiPadを折りたたむのかという点にも注目でしょう。
仮にアップルから折りたたみデバイスが出れば、今以上に折りたたみスマートフォンというデバイスが市場に定着していくことに期待ができます。個人的にはとても気に入っているプロダクトなので、折りたたみというギミックがどんどん浸透していく世界が待ち遠しいです。
バッテリーは大容量化が顕著に
ハードウェア面でもう1つ言及しておきたいのが、バッテリーの大容量化です。以前は5000mAh程度で大容量とされていましたが、シリコンカーボンバッテリーの登場により、6000mAh、7000mAhバッテリーを搭載する機種が増えてきています。
シリコンカーボンバッテリーについては、著しく劣化するといった噂もあり、搭載機種がどのような挙動をするのかが未知数なのですが、スペック上の大容量化はどんどん進んでいくことと思われます。
注目デバイスは「スマートグラス」か
スマートフォン以外のデバイスで注目すべきは、メガネ型デバイスの「スマートグラス」でしょう。XREAL、Metaといったメーカーが先行していますが、サムスンやグーグルも開発を進めており、今後の更なる盛り上がりに期待ができます。

これからのスマートグラスとは切っても切れない関係にあるのがAIです。AIでの検索や翻訳といった機能が普及し始めている昨今、ユーザーとAIの接点をスマートフォンやPCにこだわる必要がなくなりつつあります。
もちろん、スマートフォン、PCとスマートグラスを接続し、共存していくという考え方もあります。2026年は、スマートグラスが独立していくのか、ほかのデバイスと共存して進化していくのかの方向性にも注目の1年となるでしょう。
スマートリングは更なる定着、進化に期待
個人的な期待も込めて名前を挙げておきたいのが、スマートリングです。
スマートウォッチがようやく市場に定着した中、新たな健康管理デバイスとして注目されるスマートリングですが、現状は「機能はスマートだけど、ハードウェアはスマートではない」ものがほとんど。一般的な指輪と比べると太く、厚みがあるため、装着時の異物感がどうしても否めません。

睡眠時にも装着を推奨されるデバイスですから、装着感の向上は必須です。センサーを組み込む関係から、なかなか難しいのも承知していますが、まだまだ発展途上のプロダクトであるため、更なる進化に期待したいです。