新型「Google Home スピーカー」を使ってみた。Gemini搭載で何が進化したのか?

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2026年6月25日、グーグルの新たなスマートスピーカー「Google Home スピーカー」が発売されました。公式ストアでは1万6800円となります。グーグルのスマートスピーカーとしては、2020年発売のGoogle Nest Audio以来の新製品ですから、まだやる気があったのかという驚きすらあります。

最大の特徴は、Gemini 3.1世代のモデルが投入されたことで、これまでよりも自然な言語での会話ができるようになっている点です。短い期間ですが、デスク上にセットして使い勝手を試してみたので、所感をお届けしていきます。

ハードウェアの仕上がり、仕様には疑問

Google Home スピーカーは、本体サイズが高さ86.6mm、直径107mmの球体デザインになります。見た目はGoogle Nest Miniよりも大きくなりましたが、スマートスピーカーとしては小型と言える部類でしょう。アップルのHomePod miniをさかさまに置いたかのようなデザインです。

横から見たGoogle Home スピーカー
上から見たGoogle Home スピーカー

ケーブルの長さは1.50m、質量は396gとなります。基本的には自宅の定位置に置いて使用するデバイスなので、重さは気になりません。ケーブルもある程度余裕のある長さなので、設置場所に極端に困ることはないでしょう。ただし、ケーブルは本体と一体になっており、電源アダプターのみを接続する仕様なので、短いケーブルに付け替えられない点には注意が必要です。

また、同梱されるアダプターは最大30W出力と、スマートスピーカー用としてはそこそこ高出力になっており、性能の低いアダプターと接続すると、安定して本体が動作しないことがあります。基本的には同梱されるアダプターを使うのがおすすめですが、それなりにサイズが大きくかさばるのが難点です。

Google Home スピーカー本体に話を戻すと、ボタン類はマイクミュートの切り替えスイッチのみとなっており、音量調節や再生・一時停止といった動作は、天板をタップして行います。

天板をタッチすると本体のLEDライトが光り、左LEDに音量を下げる、右LEDに音量を上げるという動作が割り当てられていますが、本体が球体で左右差がないデザインであるため、パッと見ではどちらがどちらかわからないのが難点です。

シンプルでインテリアとしてもおしゃれな、ガジェット感の薄いデザインは理解できますが、わかりやすさという意味では、ちょっと腹が立つ仕上がりです。蒸し返すようですが、グーグルはPixel Watchシリーズの充電規格をしょっちゅう変えたりと、ユーザーがハードウェアに求めているものを履き違えている節があるので、操作性、使い勝手よりもおしゃれさを重視する人でない限りは、若干イラっと来るタイミングがあるはずです。

セットアップは簡単、音質もそこそこ

筐体への不満はこれくらいとして、セットアップ自体は非常にシンプルです。Google Homeアプリより新規デバイスの登録に進み、Google Home スピーカー底面のQRコードを読み取るといった工程を踏んでいくだけで、簡単に設定が完了します。

内蔵ドライバは58mmで、Google Nest Miniよりも大型化しています。360度に広がるサウンドと表現されているように、スピーカーらしい豊かな音を再生できるので、音質面はある程度満足できる印象です。

もちろん、音質にこだわったオーディオメーカーのスピーカー等と比べると劣りますが、そもそも音楽再生をメインとするデバイスではないので、あまり気にしないのが吉です。ちなみに、手元では試せていませんが、2台のGoogle Home スピーカーをペアリングし、ステレオ再生する機能にも対応しています。

Gemini 3.1投入で何ができる?

では、Google Home スピーカーには実際に何ができるのか。基本的な機能は以前から変わっておらず、声による指示で、天気やニュースを確認したり、タイマーをセットしたりといった動作が行えます。スマートホーム系の共通規格であるMatterにも対応しており、接続すれば、対応するスマート家電のコントロールも行えます。

進化したのは、AIの搭載でより自然なやり取りができるようになった点。前モデルまでは、1回の会話で1つの指示しか行えず、毎回「OK Google」といったウェイクワードを挟んでから話しかける必要がありましたが、新たなGoogle Home スピーカーは、一度話しかけた後にクールタイムのようなものが設けられており、続けて指示を出せます。

強みは、Googleアカウントの情報を参照できる点。居住地やスケジュールといった情報を持つため、周辺の天気やスケジュールの確認もスマートスピーカーから行えるのは、やはり便利です。

また、一度の指示で複数の動作ができるようになっているのもポイント。「タイマーをかけて、テンションの上がる音楽もかけておいて」のような指示も理解し、それぞれを行ってくれるので、指示出しが楽になります。

一方で、AIが指示を解釈するための時間が生まれている印象で、レスポンスはそこまで高速化されていません。この辺りは、AIの進化に期待するしかないでしょう。

久方ぶりのグーグル純正スマートスピーカーではありますが、進化点は「より自然な会話ができるようになった」程度で、現時点では劇的に生活が変わるようなアップデートではありません。

期待できる要素としては、これからさまざまな企業、サービスがAI機能を実装していき、Geminiと相互接続できるようになっていけば、Google Home スピーカーからより多くの情報を引き出せるようになる可能性があります。

例えば、銀行系アプリのエージェントAIとつながることで、「○○さんに××円振り込んでおいて」みたいなコントロールができるようになるかもしれません。ここまでくれば、スマートスピーカーとしての使い勝手は進化したと言えるでしょうから、今後のアップデート、接続できるサービスの拡充に期待したいです。

*記載内容は、公開日もしくは更新日時点のものです。最新情報については、必ず各公式ページをご確認ください。

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佐藤文彦

塾講師からの転職後、編集プロダクションを経てフリーライターに。ケータイ業界を中心に、ガジェット、通信技術に関する情報を幅広く取材中。三度の飯よりレビューが好き。スマートウォッチを付けていられる腕が足りないことが最近の悩み。(X:@fumihiko_sato_x

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