Xperia 1 VII文鎮化問題による影響は深刻かも。信用回復が急務

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「Xperia、マジで頑張ってほしい…」

ソニーのフラッグシップモデル「Xperia 1 VII」は、発売から約1ヶ月後「電源が落ちる、再起動がかかる、電源が入らない事象」が発覚し一時販売を停止するなど、混乱が続きました。その後、ソニーは「製品の一部の製造ロットにおいて製造工程の不備により基板が故障する場合があった」と原因を特定し、対象となる製品については、無償交換対応を行っています。この他に、製造工程の管理体制見直しを含む再発防止策なども公表済みです。

Xperia 1 VII文鎮化問題による影響は深刻かも。

Xperia 1 VIIの文鎮化問題による影響は凄まじく、所有するユーザーだけではなく、広く一般ユーザーにも認知されています。その影響か、Xperia関連の話題には必ずと言っていい程「文鎮化が心配」、「壊れないのか」、「故障が多発する」など不安の声が多く見られます。

これは、既にXperia 1 VIIの文鎮化する問題の原因がソニーによって特定され、問題のない交換品への対応が進められていてもです。実際、筆者の公開する動画やXへも文鎮化を心配するコメント、リプライが頻繁に届きます。当然、Xperia 10 VIIが発売されても不安を感じる声が寄せられ、Xperia 1 VII文鎮化問題のイメージ回復ができておらず、影響はかなり深刻だと言えるでしょう。

Xperiaシリーズの信用回復は急務。

「Xperia 1 VII」で発生した文鎮化問題は、対象製品の交換対応で事態は収束に向かっているものの、失われたブランドへの信頼を回復することが急務であることは言うまでもありません。

筆者自身もXperia 1 VIIを購入し、交換対応を受けました。一ユーザーとしては交換対応になり、一安心しています。今のところ全く問題なく使えていますし、調子も良いです。一方で、対策されていると分かっていても「本当に今後は文鎮化が起こらないのか」という不安が完全に消えたわけではありません。

また、Xperia 1 VIIの文鎮化問題が与えた影響は、現行モデルの所有ユーザーの不安に留まらず、「今後Xperiaシリーズを使ってみたい」、「またXperiaに戻りたい」と考えているユーザーにまで及ぶ可能性もあるでしょう。現状の再発防止策や交換対応、保証サービスなどだけでは、この広範囲に及ぶ不安を払拭し、信用回復につなげるには不十分であると感じます。

この不安を払拭するには、再発防止策の策定や製品交換に終わらず、「二度と文鎮化問題を起こさない」というメーカーの意思を改めて新製品とともに示してほしいです。今後のXperiaシリーズ継続のためにも、潜在顧客も含めた全てのユーザーが安心できるような、踏み込んだ保証や品質対策への言及を願っています。

参照:https://www.sony.jp/xperia/support/software/update/info/20250716_xperia1vii.html / https://www.sony.jp/xperia/announcement/

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YouTuber

元携帯販売員スタッフで、現在はYouTube「モバイルドットコムTV」(登録者数15万人超)を運営。国内メディアへの寄稿やYahoo!ニュースエキスパートクリエイターとしても活動中です。

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