2025年10月16日、韓国のニュースサイト「Newspim(ニュスピム)」は、Samsung電子が2025年5月に市場へ投入した超薄型スマートフォン「Edge」シリーズの製造ライン廃止を決定したと報じました。
「Galaxy S25 Edge」は販売不振により廃止か

今回の決定は、最新モデル「Galaxy S25 Edge」の販売量が期待値を大幅に下回ったことが直接的な原因と指摘されています。報道によると、S25 Edgeの発売後初月販売量は19万台でした。一方、同Galaxy S25シリーズの他モデルは、S25が117万台、S25 Plusが84万台、S25 Ultraが255万台を記録しており、S25 Edgeは他のS25シリーズと比較して著しく低い水準です。数字から見ても、S25 Edgeの売れ行きが厳しかったと容易に推測できます。
Samsung電子はすでに、内部の職員向けに「Edge」シリーズ製造ラインの廃止を通達した模様で、この決定に基づき、次期モデルとして開発が進められていた「S26 Edge」の計画も廃棄される見込みです。おそらくタイミング的に、「S26 Edge」はほぼ完成していたのではないかと推測できますが、まさかの発表すらされない可能性が出てきたのは驚きしかありません。
「Edge」シリーズの製造ラインが再び復活する可能性は低い

現行モデル「Galaxy S25 Edge」は、在庫がなくなり次第販売終了となり、追加生産は行われない見通しとのこと。また、今後の「Edge」シリーズの製造ラインが再び復活する可能性も低いと伝えられています。登場からわずか5ヶ月での方向転換となり、日本市場への投入も実現しないまま、異例の事態となりました。
2025年9月に発売された「iPhone Air」も、予約開始後に他モデルと比較して納期遅れになるのが遅かったことを考えると、市場全体で大画面×薄型モデルは想像以上に求められていないのかもしません。(価格の高さも影響してそうですね…。)どちらにせよ、「Galaxy S25 Edge」の発売からわずか5ヶ月で、廃止決定というのは衝撃的です。
同じく超薄型の「iPhone Air」も生産計画を大幅に削減するとの報道が出ており、薄さを重視するために、既にある何かを削って価格が上がってしまうのはダメだったのかもしません。もしくは、大画面×超薄型へのユーザー需要がそもそも少なかった可能性があります。「Galaxy S25 Edge」のように、チャレンジした製品が一世代で終わってしまうのは非常に残念です。
なお、今回の決定を受け、来年発表されるGalaxy S26シリーズのラインナップは、「Edge」が廃止され、3機種構成になる見通しだとも伝えられています。「Edge」シリーズの廃止は非常に残念ですが、Galaxy S26シリーズの進化に期待していきましょう。