AIツールをよく活用する人ならご存知の「Genspark」が、2026年1月28日に日本法人設立を発表しました。併せて、進化したオールインワンAIプラットフォーム「AIワークスペース 2.0」を発表しています。

発表会にはお笑い芸人のヒコロヒーさん、錦鯉の2人も登壇し、実際にGensparkを使ってプレゼン資料を作成するといったデモンストレーションも行っていますが、こちらはざっくりでいきます。
2023年の創業から急成長を遂げるGenspark
Gensparkは2023年12月に創業された若い会社。2年ちょっとでここまで知名度を伸ばしたと聞くと、驚きを隠せません。

創立から20か月で、企業価値は12億5000万ドル、AIサービスのプロダクトローンチからわずか9か月で、ARR(年間経常収益)は1億ドルを達成するなど、急成長を遂げるAI市場を象徴する企業の1つとなっています。


そんなGenspakが目指すのは、「ひとつの指示で、業務が完結」する世界とのこと。日本市場への正式参入前から、プレゼン資料の完成度や扱いやすさについての噂は筆者の耳にも入っており、AIエージェントの代表格であるGeminiやChatGPTとの競争に期待ができるサービスです。

テクノロジーパートナーとして、Microsoftやaws、OpenAIといった企業が名を連ねているのも胸が熱くなるところです。発表会には上記した3社のメンバーも駆けつけており、AI市場全体が熱視線を注ぐ企業であることを裏付けているようでした。

簡単な指示でもタスクを実行するユーティリティプレイヤー
Gensparkの特徴は、AIの使い方にあまり詳しくない人でも、簡単に使いこなせるエージェントだという点です。実際、発表イベントではAIに不慣れな錦鯉の長谷川さんが、音声の指示のみでいくつもスライドを作成していました。

Gensparkには、ChatGPTやGemini、Nano Bananaといった70以上のAIモデルが統合されており、プロンプトに応じて情報収集、情報処理、成果物の作成を行います。これにより、1回の指示で業務そのものを完結させる、最適な回答を導き出せるようです。
新たに発表されたAI ワークスペース 2.0では、音声入力によって指示を出す「スピークリー」、Gmail、Outlookなどと連携し、メール処理を自律的に行なう「AI受信トレイ」を搭載しています。また、AI動画、AI画像、AIオーディオ生成機能なども大幅にアップデートされる見込みとなっています。

Gensparkが日本市場を重視しているってマジ?
Genspark SEOのエリック・ジン氏によると、「日本市場はアメリカ、韓国と並ぶトップ3の市場」と位置付けられているとのこと。調査により、日本企業の70%以上がAIを使いこなす人材不足に直面していることがわかったため、AIを学ぶ必要はなく、簡単な支持を入力するだけで使えるGensparkとの相性がいいと考えているようです。

日本では、テレビやタクシー、地下鉄といった様々な場所で広告活動を行っていくことも発表しており、すでにパナソニックやNTTデータといった企業での採用も始まっています。


利用方法は「クレジット」を使う形になります。無料プランでは毎日100クレジット、Plusプラン(24.99ドル/月)では毎月1万クレジット、Proプラン(249.99ドル)では毎月12万5000クレジットが付与されます。Gensparkに頼む作業内容によって、消費されるクレジットの量は変わります。
Gensparkに原稿を書かせてみよう
誰でも簡単に使え、完成した成果物が出てくるというのであれば、原稿を書かせてやろうということで、試しにGensparkに今回の発表内容についてまとめてもらいました。プロンプトは「Gensparkの日本市場本格参入について、詳細をニュース記事としてまとめてください。」です。以下が出力された回答になります。
【速報】米AIユニコーン「Genspark」日本市場に本格参入 – AIワークスペース2.0発表で業務革新を加速
2026年1月28日
シリコンバレー発のAIスタートアップGenspark(ジェンスパーク)が本日、日本法人の設立と日本市場への本格参入を発表した。同時に、音声入力やカスタムワークフロー構築機能を備えた最新版「AI Workspace 2.0」をリリースし、日本企業の業務効率化に向けた取り組みを強化する。
最速でユニコーン企業へ
Gensparkは2023年12月にカリフォルニア州シリコンバレーで創業。日本のSBI InvestmentやSozo Ventures、Salesforce、Zoom、Boxを成功に導いたEmergence Capital、LG Technology Ventures等から4.5億ドルを調達し、評価額12億5000万ドル超でAIエージェント企業として最速でユニコーン入りを果たした。
さらに注目すべきは、プロダクトリリースからわずか9ヶ月で年間ランレート(ARR)150億円超を達成したという驚異的な成長スピードだ。
「1回の指示で仕事を完結」を実現
Gensparkの最大の特徴は、従来のチャットボット型AIとは一線を画す「One Prompt, Job Done(1回の指示で仕事を完結)」というコンセプトだ。ChatGPT、Gemini、Claude、Nano Banana、Sora、ElevenLabsなど70個以上のAIモデルを統合し、複雑な業務指示を自律的にタスク分解して最適なモデルを選択・実行する。
本日の発表会では、芸能人のヒコロヒー氏と錦鯉が登壇。「Genspark、芸能人のヒコロヒーのエッセイを全世界に広める計画を考えて、5ページの資料にしておくれ」というシンプルな指示だけで、約5分でプレゼンテーション資料が完成する様子が実演された。
AI Workspace 2.0の革新的機能
今回発表された「AI Workspace 2.0」には、以下の新機能が搭載されている:
Speakly(スピークリー)
音声で日本語を瞬時に多言語に変換できるAI音声入力アプリ
AI受信トレイ
SalesforceやServiceNow、Gmail、Outlookなどと連携し、メール処理を自律的に実行。未読メールの優先順位付け、不要なメール削除、メールマガジンの購読解除などを自動化
AIコンテンツ生成機能の拡充
AIスライド生成
AI動画・画像生成
AI音楽・オーディオ生成
🔧 カスタムワークフロー構築
業務フローをカスタマイズし、繰り返し作業を自動化
独自技術「Agentic Engine」の強み
これらを実現する核心技術が、同社独自の「Agentic Engine」だ。
2層構造のアーキテクチャ:オーケストレーション層 – 複数のモデルや処理を統合制御
自己改善層 – 実行結果を評価し継続的に最適化
さらに「Judge Agent(審判エージェント)」が処理結果を検証し、人の介入なしに性能を向上させる。利用を重ねるほどシステムが自律的に学習・改善する仕組みが特徴だ。
また、インターネット上の情報を厳格な検証プロセスで精査し、20以上の高品質なデータセットを保持することで、AI特有の「ハルシネーション(もっともらしい誤情報)」を低減している。
主要テクノロジーパートナーとの連携
GensparkはOpenAI、Microsoft、AWS、Anthropicといった世界トップクラスのテクノロジー企業と協力関係を構築:
OpenAI – リアルタイムAPIで自然な音声対話を実現
AWS – Amazon Bedrockを活用し、推論コストとパフォーマンスを最適化
Microsoft – AzureおよびAgent 365との統合でエンタープライズ向けセキュリティを確保
Anthropic – モデルプロバイダーとして連携
日本企業での導入実績
日本市場はGensparkが米国、韓国と並び「トップ3市場の1つ」と位置付ける重要市場だ。すでに複数の大手企業で導入が進んでおり、顕著な成果が報告されている:
ヒューマンホールディングス株式会社 – リサーチと資料作成時間を70%削減
株式会社パートナープロップ – 営業チームの初回商談準備時間を90%削減
株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ – 一部業務の生産性が約2.5倍に向上
その他、SBI、ソースネクスト、NTTデータ、パナソニック、テクノプロなどが採用している。
日本市場参入の背景
日本企業のAI導入には明確な課題がある。独立行政法人情報処理推進機構の調査によれば、日本ではAI関連人材が不足しており、総務省の「令和7年版 情報通信白書」では、企業が業務効率化や人員不足解消を期待しながらも、「効果的な活用方法がわからない」ことが導入の最大の障壁となっている。
Gensparkが実施した調査でも、日本企業の70%以上がAI人材不足に直面していることが明らかになった。日本経済新聞
料金プラン
Gensparkは3つの料金プランを提供:
プラン 月額料金 クレジット付与 特徴
Free 無料 毎日100クレジット 基本機能を試せる
Plus 24.99ドル(年払いで60ドルお得) 毎月1万クレジット Gemini、Claude、GPT等のチャットと画像生成が無制限
Pro 249.99ドル(年払いで600ドルお得) 毎月12万5,000クレジット ヘビーユーザー向け
※PlusとProプランでは、Gemini 3.0 Pro preview、Claude Sonnet 4.5、GPT-5.2などのAIチャット、およびNano Banana Pro 2K、Seedream v4.5、Flux 2などの画像生成がクレジット消費なしで利用可能。エンタープライズ向けの「Genspark for Business」は、人数や機能に応じてカスタマイズされる。
セキュリティへの取り組み
企業での本格導入を見据え、Gensparkは以下のセキュリティ認証を取得:SOC 2 Type II
ISO 27001
さらに、ゼロトレーニング(学習に利用しない)、エンドツーエンド暗号化、企業データ分離を実装。GDPRやHIPAAの認証取得も進めている。
テクノロジーパートナーからのコメント
日本マイクロソフト株式会社 岡嵜 禎氏(執行役員 常務) 「Agent 365を通じてGenspark様が提供するSuper AgentをMicrosoftエコシステムに統合し、エンタープライズレベルのセキュリティ、ガバナンス、コンプライアンスを維持しながら、AIエージェント活用の幅を大きく広げることが可能になります。」
Amazon Web Services 塚田 朗弘氏(生成AIスタートアップ ソリューションアーキテクトマネージャー) 「日本は今まさに生成AIからエージェンティックAIへの重要な転換が起こっています。AWSは、引き続きGenspark様とのパートナーシップを通じて、日本におけるエージェンティックAIの導入を促進してまいります。」
OpenAI トーマス・ジェン氏(Head of Startups, APAC) 「イノベーションと高い精度の両方が重要視される日本市場へのGensparkの進出において、日本の企業や消費者の皆様に高品質なAI体験を提供することに注力している同社の取り組みに、私たちは大きな期待を寄せています。」
今後の展開
Gensparkは日本市場での事業拡大に向け、以下の施策を展開:
テレビ、交通広告、デジタルメディアを通じた露出拡大
日本での採用活動強化
ローカルオフィス・サポート体制の構築
日本のビジネスパーソンの働き方を大きく変える可能性を秘めたGensparkの今後の展開から目が離せない。
ところどころ手直しは必要、というかタイトルからしてどうなのかという印象もありますが、筆者が勝手に「ここはまあいっか」と思って書かなかった詳細まで、丁寧にまとめてくれました。ざっと確認したところ、事実誤認もなさそうです。「詳細に」という指示は出しましたが、僕より長く書かないでほしかったな……。本当に仕事なくなったらどうしよう……。
普段はAIに記事を書かせることこそしていませんが、これだけ完成されたものが出てくるのであれば、プレゼン資料を作ったり、最新のニュースについてまとめてもらったりといった使い方はなかなか面白そうな印象です。毎朝「昨日のニュースを箇条書きでまとめて」といった指示を出し、朝刊みたいに使ってもいいですね。今使っているAIに不満がある人や、これまでAIに頼ってこなかったという人は、無料分だけでも使ってみてください。
Genspark公式サイト:https://www.genspark.ai/