Pixel Watch 4を実力チェック!気に入っているポイントと不満点を正直レビュー

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スマートウォッチといえばApple Watchと言えるほど強烈なイメージが浸透していますが、近年はAndroid勢も積極的な製品展開に勤しんでいます。Apple WatchはAndroidスマートフォンとペアリングできないため、正確には競合と言えない関係ですが、ウェアラブル市場全体が盛り上がるのは好ましいことです。

Android系スマートウォッチの大定番といえば、グーグルのPixel Watchシリーズ。2025年には4世代目が発売され、ハードウェア、ソフトウェアともに小慣れてきたところ。積極的なCMでのアピールも印象的です。

発売は2025年10月ですが、試用期間も含めてGoogle Pixel Watch 4(以下、Pixel Watch 4)を3ヶ月ほど使ってきたので、気に入っているポイントや不満点を含め、レビューをお届けします。

サイズと価格

Pixel Watch 4は、41mmと45mmの2サイズ展開。それぞれにWi-Fiモデル、LTEモデルがあるため、計4モデルが発売されています。公式ストアでの価格は、以下の通りです。(全て税込み)

・41mm Wi-Fiモデル 5万2800円~
・45mm Wi-Fiモデル 5万9800円~
・41mm 4G LTEモデル 6万9800円~
・45mm 4G LTEモデル 7万6800円~

安いとは言わないまでも、最新スマートウォッチとしては順当な価格です。とはいえ、5万円越えのデバイスですから、装着感や機能面は大事になってくるでしょう。

没入感を増したディスプレイ

41mm、45mmというサイズ展開は、前モデルのPixel Watch 3から継続されたものです。スマートウォッチとしては、「小さめ」と「そこそこ大きめ」くらいのサイズ感でしょう。

左が41mm、右が45mm

ただし、前モデルからディスプレイの湾曲が増し、全体的にドーム上のデザインとなりました。ベゼルが細くなったことで、表示領域が広がり、没入感が強くなっています。ピーク輝度も3000ニトと十分で、屋外での視認性も問題ありません。

左のPixel Watch 4の方が、右のPixel Watch 3よりもカーブが強くなっています

基本的なハードウェアのデザインコンセプトも過去モデルを踏襲しており、右側面にリューズ、その上にサイドボタンを搭載しています。リューズはスクロール操作にも対応していますが、かなり浅いので、回転させにくいのが難点です。

サイドボタンは、1回押しで最近使ったアプリの一覧表示、長押しでGeminiの起動ができます。詳しくは後述しますが、GeminiこそがPixel Watch 4の肝なので、ショートカットが用意されているのは好印象です。

手触りのいいフルオロエラストマー素材のバンド

購入時に同梱されるバンドは、フルオロエラストマー素材のものになります。サラッとした手触り、柔らかい質感のシリコンバンドという印象で、着け心地はかなり気に入っています。本体カラーに合わせた、落ち着いた色合いも好印象です。ただし、通気性はあまりよくありません。

バンドの交換は、ボタンを押し込んでからスライドすることでつけ外しが可能。ECサイトなどでは豊富にサードパーティ製バンドが販売されているので、好みのデザインを探してみるのもおすすめです。

充電の仕様はカッコよくなったけど納得いかない

リューズの反対側面には、スピーカーと充電ポートを搭載。前モデルまでは、充電器に平置きする仕様でしたが、本モデルから横向きに立てかけるような格好で充電します。

新しい充電の仕様は、充電中も画面を見やすく、インテリアとしてもいいのですが、Pixel Watchシリーズはまだ4世代目なのにも関わらず、充電器の仕様変更が3回目となります。

バッテリーのへたりや機能の追加を考えると、第1世代、第2世代のユーザーが乗り換えることも考えられるタイミングで仕様を変更するのは、ちょっと疑問に思います。旧世代のユーザーには、持ち出し用の充電器を買っている人もいるでしょうし、これらが使えなくなってしまうのは残念なところ。ライバルであるアップルが仕様を貫いている姿勢を見ても、思うところがあるというのが正直な感想です。

電池持ちのアップデートには満足

充電の仕様変更についてタラタラと文句を言いましたが、肝心のバッテリー持ちはしっかりと進化しており、満足感があります。そもそもPixel Watchシリーズを初めて買う人にとっては、前の仕様など関係ありませんし。

駆動時間は、常時表示ディスプレイをオンにした状態で、41mmモデルが最長30時間、45mmモデルが最長40時間とされています。45mmモデルを使用している体感では、1日半程度は電池が持つため、突然飲み会に誘われても問題ありません。特に交通系ICを含む決済サービスを登録していると、電池切れは深刻な問題になり得るので、駆動時間が伸びたのは喜ばしい限りです。

充電速度も早く、1時間程度でフル充電ができます。毎日、お風呂の時間は充電をするルーティーンで使っていますが、今の所電池が切れたことはありません。

GeminiへのクイックアクセスこそPixel Watch 4の魅力

Pixel Watch 4の魅力は、スマートフォンよりもさらに手軽な感覚で、Geminiが起動できる点です。先に触れたサイドボタンの長押しのほか、Geminiアプリの起動、手首を返して口元に近づけるジェスチャー操作にて、Geminiが呼び出せます。

プロンプトの入力は音声のみの対応ですが、慣れると非常に快適です。特にジェスチャー操作での起動は、Pixel Watch 4を装着している腕のみで完結するため、料理中などの手を離しにくいシーンで重宝します。仕事中も、サクッと確認したい程度の内容であれば、PCやスマートフォンではなく、Pixel Watchに聞くことが増えました。

ただし、手首を返す動作の認証精度は正直微妙です。設定でジェスチャーの感度をある程度調節できるものの、感度を上げすぎると敏感すぎ、下げすぎると反応が鈍くなり、微調節が難しい印象です。もう少し段階を刻んで設定できるようになって欲しいなと感じています。

日本でも待望の心電図測定機能が利用可能に

Pixel Watch 4の発売とほぼ同時に、心電図(ECG)の測定機能が利用できるようになっています。厳密にいえば、Pixel Watch 2からアメリカでは利用できる機能でしたが、新たに日本でも医療機器として認定された格好となります。本機能は、アップデートしたPixel Watch 2、Pixel Watch 3でも利用できます。

測定は、心電図アプリを起動した後、人差し指をリューズに当て、30秒間大人しくしているだけ。測定した心電図は、印刷して医師との相談に用いることもできます。

ほかにも、心拍数や血中酸素レベルの測定、睡眠モニタリングといったヘルスケア機能、歩数や消費カロリーを含む各種ワークアウトの記録に対応。近年のスマートウォッチに搭載される機能は満遍なく搭載されている印象です。

各種健康データは、「Fitbitアプリ」より確認します。Fitbitのフル機能を利用するためには課金が必要になるのがやや残念ですが、昨今のウェアラブル市場を見ると、仕方のない部分と割り切るべきでしょう。無料でもある程度のデータは閲覧できるので、無課金で使っていても問題ありません。

決済、LTE対応も強み

Pixel Watch 4から搭載された機能ではないので、今回はあまり言及しませんが、交通系ICやクレジットカードでのタッチ決済に対応しているのもポイントでしょう。LTEモデルであれば、スマートフォンを持ち歩かずに、フラッとコンビニに行っても困りません。

Androidの総本山として、基本機能をフル搭載しながら、グーグルの新しいAI機能などが使えることこそが、Pixelブランドの魅力です。Pixel Watch 4は、スマートフォンのPixelシリーズと比較してもこの傾向が強く、スマートウォッチに求められる機能を満遍なくカバーしながら、Geminiへのクイックアクセスといった、新しい取り組みを行っているデバイスだと感じます。

充電器の仕様については苦言を呈しましたが、全体的な完成度は高く、綺麗にまとまった製品だと感じています。スマートウォッチと言えど時計ではあるので、デザインの好き嫌いはあるでしょうが、ドーム型のディスプレイもありだと感じるAndroidユーザーであれば、試してみる価値はあります。個人的には、価格が許すのであれば、よりバッテリーが持続する45mmモデルがおすすめです。

*記載内容は、公開日もしくは更新日時点のものです。最新情報については、必ず各公式ページをご確認ください。

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佐藤文彦

塾講師からの転職後、編集プロダクションを経てフリーライターに。ケータイ業界を中心に、ガジェット、通信技術に関する情報を幅広く取材中。三度の飯よりレビューが好き。スマートウォッチを付けていられる腕が足りないことが最近の悩み。(X:@fumihiko_sato_x

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