平成ブーム、平成レトロといったワードをよく耳にするように、近年は1990年台から2000年台のアイテムが再流行しています。たまごっちと同い年である筆者も、もう回想される側なのだと思わされてしまいます。
モバイル関連で平成を代表する名機が、KDDIの「INFOBAR」でしょう。2003年発売の初代モデル以降、Android OS搭載モデルなど、さまざまな形でその独特で可愛らしいデザインを踏襲してきました。そんなINFOBARが、今度はスマートリングになると聞き、ワクワクしてしまうのは、筆者だけではないでしょう。
「Smart Recovery Ring/INFOBARコラボモデル」は「CAMPFIRE」でクラウドファウンディングを実施
INFOBARのデザインをスマートリングに落とし込んだ「Smart Recovery Ring/INFOBARコラボモデル」は、「CAMPRIFE」にてクラウドファウンディングを実施中。期間は12月1日18時から2026年1月31日までとなっています。

クラウドファウンディング開始から一夜が開けた時点で、すでに支援者数が525人、支援総額は1800万円に到達し、目標金額を達成しています。(*2025年12月7日時点で、支援総額が3000万円超え。)ただし、まだ早割価格で8%オフといったリターンも選択できるようなので、気になる人は早めにチェックするのがおすすめです。
平成と令和の融合! INFOBAR柄のスマートリングをご覧あれ
今回登場した「Smart Recovery Ring/INFOBARコラボモデル」は、「NISHIKIGOI」と「ICHIMATSU」の2色展開。平成時代を過ごした方なら、一度は目にしたことのあるデザインではないでしょうか。

本体素材は、NISHIKIGOIがアルミ合金、ICHIMATSUがステンレスとなります。製品開発を始めた当初、NISHIKIGOIでは、初代INFOBARを彷彿とさせる、ソリッドなデザインを目指していたものの、耐久性の観点から金属素材を採用する方針に変更。そこで、INFOBAR A03に採用されていたアルミレッドの表現を目指すことになります。

実機を確認したところ、INFOBARらしいかわいいデザインと、金属素材の光沢がよくマッチしているように思えましたが、アルミ合金はステンレスと比べて耐久性に劣ることから、発送のタイミングでは、ステンレス素材で製造できるように開発を進めているとのことです。

一方のICHIMATSUは、初代INFOBARの背面に採用された、マットなブラックの質感を目指して開発されています。タイル部分には光沢があるため、マットと光沢のコントラストを楽しめるような、パッと目を引くデザインになっています。

スマートリングは、四六時中指に装着して使用するデバイスですから、アクセサリーとしてのデザイン性も重要です。現在市場にあるスマートリングは、ファッションアイテムとしてあまり気に入っていないという人にもおすすめしやすい製品です。
充電台はシンプルな置き型のワイヤレス充電器になっており、INFOBARのデザインがよく映える印象です。連続駆動時間は最大7日間で、充電は約2時間で満タンになります。

平成時代に流行したデザインと、令和時代の最新デバイスとの融合には、心躍るものがあります。特にNISHIKIGOIは、実機を見るまでは「赤い指輪はちょっと」とも思っていましたが、つけてみると極端に悪目立ちするわけではないので、ファッションアイテムの1つとしても十分ありだと感じています。
タイル模様はまさかの手作業
INFOBARの本体デザインをスマートリングに落とし込むには、相当な苦労があったことが伺えます。特に外装の曲面にタイル模様をあしらう工程は難易度が高かったとのこと。
リング表面には、模様の色を入れるマス目があるのですが、深さは0.1〜0.2mmほどしかありません。また、それぞれのマスに入れる色が異なり、塗料は乾く前の液体を使用します。これらの工程を機械で再現することは困難であることから、デザインは手作業で行われています。

また、INFOBARの色味、質感に限りなく近づけるため、電気メッキや酸化処理のパラメータを細かく調節。マットな質感を表現するため、研磨やサンドブラストの配合比率を繰り返し実験しています。実験は数ヶ月に渡り、十数回も繰り返され、現在の仕上がりになりました。
機能はissinのSmart Recovery Ringとほぼ共通
INFOBAR柄のスマートリングは、issinとのコラボモデルという位置付けになっており、機能面ではすでに発売されている「Smart Recovery Ring」とほぼ共通しています。
一般的なスマートリングをイメージしてもらえればまず間違いないでしょう。歩数計測や睡眠モニタリング、心拍数や血中酸素濃度の測定といった、健康管理関連の機能が幅広く利用できます。
各健康データは、issinのウェリーアプリから確認できます。アプリに搭載されているパーソナルヘルスケアAIより、身体の状態に寄り添ったアドバイスも得られるので、健康に対する意識を高め、長期的に向き合ってくれるパートナーとして期待できます。

また、ウェリーアプリはauウェルネスと連携することで、auウェルネス内で利用できるコインを獲得できます。コインはさまざまな特典と交換できるので、健康に気を使いながら、特典までゲットできると思えば、お得感満載です。